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【豪雨災害】小田川の洪水対策は長年の懸案、国交省が秋にも付け替え着工

★小田川の洪水対策は長年の懸案 
 国交省が秋にも付け替え着工

 山陽新聞 2018年07月10日
 http://www.sanyonews.jp/article/748479

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住宅地など約1200ヘクタールが水没し、
多数の犠牲者が出ている倉敷市真備町地区。
決壊した高梁川の支流・小田川では
国土交通省が治水対策として付け替え工事を計画し、
今秋にも着工の予定で、
「工事が完成していれば
 被害が軽減された可能性は高い」
(同省岡山河川事務所)という。


一方、一帯では1960年代に治水機能を高める
堰(せき)の建設が計画され、
2002年に中止になったものの、
洪水対策は長年の懸案。

専門家からは
「早期の対応が必要だった」との指摘もある。

 同事務所などによると、
高梁川は小田川との合流後に大きく湾曲しており、
大雨による増水時には小田川への逆流が起きる
などして水位が上がりやすい特性がある。

合流点付近では1970年代以降、
たびたび洪水が発生しており、
今回の決壊も合流点で水が流れにくくなった
ことが影響した可能性がある。

 小田川の付け替え工事は、
国交省が2010年に計画を決定。
合流点そばにある柳井原貯水池(倉敷市船穂町)を
小田川のバイパス(長さ約3・4キロ)として整備し、
合流点を約4・6キロ下流に移す内容で、
14年度に事業着手して設計や地元説明を実施。

今秋にも工事に取り掛かり、
おおむね10年後の完成を目指す。
事業費は約280億円。

 付け替えによって合流点での水の流入が
スムーズになり、小田川の水位を最大で
約5メートル下げる効果が見込めるという。
同事務所の常保雅博副所長は
「決壊時の水の流れや堤防の状況を
 検証しないと断言できないが、
 工事が完成していれば、
 被害は軽減できたと考えられる」
と話す。

 小田川を巡っては
国が1968年、周辺市町の都市用水確保と
治水対策のため、
柳井原貯水池を小田川のバイパスとした上で
同貯水池内に柳井原堰を建設する計画を発表した。

しかし
「堰を造れば基礎部分にコンクリートが打ち込まれ、
 地下水が枯れる恐れがある」といった
地元の反対などもあり、事業の方向性は二転三転。

最終的に岡山県が2002年、
水の需要減を理由に堰の建設をやめて
小田川の治水を中心に事業を進めるよう
国に要望、国が中止を決めた経緯がある。

 小田川の治水対策は
およそ半世紀にわたって続く懸案
といえ、
岡山大大学院の前野詩朗教授(河川工学)は
「予算の制約などで
 仕方がない面はあるが、
 治水機能の上では、
 できる限り早く手を打つべき場所だった」
と指摘。
今後の事業のペースアップを求める。

 岡山県の伊原木隆太知事は取材に対し
「正直、(治水対策が)早くできていれば
 との思いはある」
とした上で
「限られた予算をいかに振り向けるべきか。
 今後、現状のままでいいのか
 という議論にはなろうかと思う」
と話した。

(引用ここまで)


 kouzuitaisaku002.jpg




★高梁川合同堰(湛井堰 たたいぜき)
 http://www.pref.okayama.jp/page/269434.html


★井原の分水嶺
 http://www.ibara.ne.jp/~nori/nori/menupage/f-nikki/turezurenikki/2016odagawa-asidagawa.htm 
その昔、小田川は井原から西進して
神辺を通り芦田川に流れていた。
度重なる水害のため、
福山藩主が堤防を築いて小田方面から
高梁川に流れを変えたという事実。

その時から「小田川」になったらしいです。


★第4話 高梁川の洪水
 http://sky.geocities.jp/sk291006/rekisi/rsanpo3/dai4wa/index.htm


★第5話 高梁川の改修
 http://sky.geocities.jp/sk291006/rekisi/rsanpo3/dai5wa/index.htm


★ダム便覧から消えた柳井原堰
 http://damnet.or.jp/Dambinran/binran/Hozon/HzKietaFr_41.html
・総貯水容量/有効貯水容量
 4800千m3/3400千m3

・着手/竣工
 1972/2014


★大正時代に造られた柳井原湖の水門。
 計画では消え行く...

 2010-07-23
 https://www.kurashiki-tabi.jp/blog/13199/


★岡山県小田川流域における
 水害予防組合の活動

 岡山大学大学院社会文化科学研究科 教授
 内田和子 2011年 4月27日
 https://www.jstage.jst.go.jp/article/suirikagaku/55/3/55_40/_pdf
(引用開始)
この組合費によって行う組合の事業のうち,
堤防を防御する水防活動では長年の経験を集大成して
策定されている組合の水防計画に基づき,
水位の観測方法・通報の手順,増水時の出動態勢,
出動場所,堤防の防御方法,住民の避難場所,避難経路,
減水時の対応,水防倉庫の維持管理・使用方法等の
具体的か つ詳細な取り決めがなされていた。


特に,高梁川の増水により小田川が逆流 し,
さらに天井川である小田川の支川に
水が遡る
のをくい止めるために,小田川の水位をみながら
支川合流部にある桶門(閘門)に板を差し込んで桶門を閉 鎖し,
減水時には水位の下降に合わせて開放する操作は
特に難しいものであった。


真備町の小田川下流域低地には,1972年の洪水を
契機として内水を排除する排水機が設置され,
この動きは1976年の洪水後に加速されて,
7つの排水機場 が設置されている。
町管理の 6つの排水機は旧真備町においては
町の湛水防除 施設管理規則と湛水防除施設
運転操作規定によって運転されてきたが,
小田川 が大増水してきた際には排水機を停止
せざるを得なくなる。
真備町は倉敷市や 総社市に近接し,
1999年には第三セクターの井原鉄道井原線が
町内を横断する 形で開通したこともあって
ベッドタウン化している。

特に,小田川低地を通る 国道486号線沿いに
人口や家屋数が増加している。
1960年時の真備町の人口は 13, 414人であったが,
2009年では23, 285人(2005年に倉敷市に編入合併
したた め,倉敷市真備地区の人口)である。
以上のように,
人口が増加している小田 川下流低地においては,
浸水被害が危惧されている。
2010年に策定された国土交通省高梁川水系
河川整備計画では,小田川を旧高梁川の流路であった
柳井原貯水池に導いた後,現在より4. 6km 下流で
高梁川 に合流させる計画が示されている。
この計画が実行された後には小田川の洪水 は
緩和されるはずであるが,
それまでの期間の危険性は依然として
考慮されな ければならない。

真備町の水害予防組合が廃止されてから,
はや40年近くの年が経過した。
いまだに水害の発生が心配される真備町において,
かつて先人が水害予防組合の活動を通して
築き上げた見事な水防の英知に学び,
災害に備えてほしいもので ある


(引用ここまで)




小田川の治水対策が
半世紀どころか、遥か昔から続く懸案で
江戸時代も、明治.大正時代も、昭和の時代も
人々は、水害との戦いだった。

上記の論文を読んでも、この地域が
全国でも水害常習地域として長年にわたり
治水に苦慮してきた地域の一つだと解る。
人間の力でリスクを0にする事は不可能で、
リスクを承知しながら、災害に備えてきた歴史がある。

今朝のTBSの番組でも、
被災された男性の証言では避難訓練も行われていたという。
ただ、4メートル以上冠水する可能性は低いので
2階に避難していれば大丈夫だと思ったのだという。
しかし…夜間に、あっという間に水位は上昇し
深夜には2階の畳は水に浮き、その上で過ごしていたと。

治水事業は、
計画から完成まで何十年も掛かる。
着工までに、新しい工法や計画の見直しも起きる。
地元住民の反対運動でも遅れる。

今日も、広島県では
山の土砂崩れからの土石流は、砂防ダムを越え
支流の流れを止めて住宅地が冠水してしまった。
自然災害の多い、この日本は
「何が起きるか解らない」状態なのだと改めて思う。
人間の英知を結集しても、リスクを「0」にすることは出来ない。
ただ、被害を最小に留める努力を、
無駄と呼んではいけないのだと思う。

今回も、国土交通省地方整備局の
TEC-FORCEによる作業は重要だった↓


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>工事が完成していれば、
 被害は軽減できたと考えられる
 


公共工事の意義って、
こうした大災害の後に気付くのだよね…


★【twitterで話題】『自分たちで散々
 公共事業費削って原因作っておいて
 災害が起きた途端に安倍がぁ~って…』

 2018-07-10  
 https://snjpn.net/archives/58525
kumamotojishin.jpg


★大原美術館は河川の氾濫に備えていた。
 西日本豪雨でリスク管理に注目集まる

 https://www.huffingtonpost.jp/2018/07/07/ooharabijutukan-taisaku_a_23476991/




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