科学ジャーナリストが伝える福島での科学者の姿「みんなよく頑張ったね、さらにできることをして行こうよ」

科学ジャーナリストの松永和紀さんが
昨日の「科学者とコミュニケ−ション」の画一的な見方に
科学ジャーナリストという立場で、伝えている。

■松永 和紀‏ @waki1711
 https://twitter.com/waki1711

(1)科学者=科学的説明をするに止まり、
 相手の気持ちを考えてコミュニケ−ションを
 とれない人が多い、
 というステレオタイプのイメージに乗っかっているのが、
 読んで辛かった。


(2)実際には、科学者もいろいろ。
 科学者が不安を抱いている人たちを心の底から心配し、
 突き動かされるように行動して、
 その誠意を福島の人たちも受け止める、
 という関係はたくさんあった。
 一人一人の科学者の顔が浮かんできて
 彼らを一絡げにする記事内容にがっかりした。


(3)不幸だったのは、
 原子力や放射線影響の専門家だからこそ、
 伝えられること、誠意がたくさんあったのに、
 それを頭から否定する人たちが
 メディア、運動家を中心にいたこと。

 でも、多くの福島の人たちは、
 そういう属性を超えたところで、
 ちゃんと科学者の心をみていたと思う。


(4)東京大学の早野先生が評価されるのは、
 先生のお人柄がたしかに大きい。
 論文を出され一般向けの本も出され、
 超人的な働きだった。
 でも、原子力、放射線影響の専門家ではない
 基礎物理系の東大教授、という属性が、
 信頼感を高めた面は、否定できない。

(5)いろいろ紆余曲折あったし、
 今でもニセ科学を信奉している人もいるけれど、
 多くの人たちに科学は伝わっている。
 そう思いたい。
 福島の人たち、親身になってくれなかったから
 科学を理解しなかった、
 というような単純な人たちじゃない。


(6)2011年秋に、福島の農家を取材した時のことを
 思い出した。野生のきのこ、こうたけを軒先に
 干しているお年寄りがいた。
 摂取制限がかかっているので、調査提供用。
 そう言いながら
 「ちょっと食べる分には、全然問題ないんだけど」
 と笑っていた。
 つまり、線量と健康影響の関係を理解していた

(7)でも、食べない。国のルールを守るため。
 ああ、すごい、と思った。
 だれかが一所懸命に説明し、
 70歳を超えたこの人が理解し、
 現実を笑い飛ばそうとしている。

 たぶん、
 同じようなことを多くの専門家、科学者が経験し、
 心を震わせて涙して、それを原動力に
 コミュニケーションの努力を続けている


(8)その努力を、
 単純な論法で踏みにじらないで。
 評価しないで。
 マスメディアは「ここが悪い。問題だ」という
 切り口で常に伝える。
 ネットメディアもそうだったりする。
 でも、
 あの混乱から6年で、ここまで来た。
 みんなよく頑張ったね、
 さらにできることをして行こうよ、
 という見方もしたい





科学ジャーナリストとして、
目の当たりにしてきた事を伝える真摯な姿勢。

東日本大震災後のTV番組で、
必死に伝えようとする原子力や放射線影響の専門家が
司会やコメンテーターに、感情的に
「でもぉ、~なんじゃないの???」と否定され、
ネット上で「あいつは原子力ムラの人間だから」などと
レッテルを貼られる事に、如何に無念さを感じただろうか・・・

講演会などで、
「権力と闘う」系の学者が批判的な事を言えば
ほら、あの教授が言っているから間違いないと
チヤホヤされる。
福島に通い続け、地道に調査をする人も
地元で真剣に向き合ってきた人も
メディアに注目される事も無いまま、
研究結果を大手メディアに報道される事も無いまま。

それでも、
真剣に向き合ってきた多くの科学者達がいる。
派手な言論で同じ思考の仲間にチヤホヤされて
講演会に呼ばれている学者の裏で
日々、送られてくる検体を検査し
現地調査をしながら研究と向き合う科学者がいた。
健康調査をしながら分析し続ける医療者もいた。

地元の人達と個々に向き合ってきた。




★記者の目
. 農産物 セシウム検査縮小案=
 小島正美(生活報道部)

 毎日新聞2017年2月28日
 http://mainichi.jp/articles/20170228/ddm/005/070/007000c
鍵は福島の現状理解

 福島県など東日本の17都県で行われている
農林水産物の放射性物質の検査について、
国は1月末、
「人が栽培管理する農産物では基準超えがほぼなくなり、
 検査を効率化する時期に来た」

検査を縮小する指針案を示した。
福島では、生産者は出荷時に全品目の検査を受けており、、
「検査を縮小したら、
 消費者がどう反応するか心配だ」

と戸惑っている様子だ。
検査の縮小は科学的にも理にかなっていると思うが、
生産者が戸惑うのは、
福島の農産物の現状が消費者によく知られていない
問題があるからだ。


(引用ここまで)




この、毎日新聞生活報道部記者の記事にも
松永氏は科学ジャーナリストとして
「今回の検査縮小案は、
 他都県で漫然と続く検査をきちんと止めよう
 というのが主眼。
 福島県内の自主的な検査
 (米の全量全袋検査も含む)は別の話。
 なぜ混同する?

と指摘している。

ちょっとした記者の主観や表現方法が
ミスリードに繋がる事がある。
限られた紙面で、伝えるって難しい・・・
 
「生産者が戸惑うのは、
 福島の農産物の現状が
 消費者によく知られていない問題があるからだ。」

と、生産者の苦悩や現実を解っているのであれば、
きちんとデータで安全が確認されている事を
どうやって読者(消費者)に伝えていけば良いのか、
もっともっと、
政府も大手メディアも
正しい情報伝達の方法を見直す必要がある。
地元新聞の記者達の努力を見習うべきだと思う。

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いつもネットで批判される大手新聞社にだって
目立たないだけで、ちゃんとした記者も大勢いる。
画一的に見られてしまう不条理を感じているだろう。

消費者にとって、大切な情報が伝わらず
視聴率UPの為のセンセーショナルなニュースばかり
取り上げる番組姿勢や
「権力を監視するのが仕事」とばかり奢っている姿勢の陰で
地道なデータの積み重ねによって得られた
貴重な分析結果は、消費者の下には届かない。

我々も、
その記事に注目するか否かなのだと思う。

★続・福島の放射線の量を
 正しく理解してほしい

 高校生たちと一緒に、
 福島第一原発の廃炉作業を視察した思いとは

 WEBRONZA 早野龍五 2017年03月07日
 http://webronza.asahi.com/science/articles/2017022100003.html
東京大学教授の早野龍五さんが取り組んだ活動には、
福島の高校生たちと一緒に進めたものも多い。
県内で暮らす人の被曝(ひばく)線量を
他県や他国と比較して、研究論文にまとめた。
福島第一原発の廃炉作業について学び、
実際に現地を視察した。
次代を担っていく若い世代が、正確な事実にもとづいて、
自分の力で考えていってほしい。
早野さんはそう願っている。(聞き手・伊藤隆太郎)


続きはリンク先で。




松永和紀さんの
「‏ でも、
 あの混乱から6年で、ここまで来た。
 みんなよく頑張ったね、
 さらにできることをして行こうよ、
 という見方もしたい」

という呟きに・・・涙が出てしまった。
福島で頑張ってきた人達には
深い深い言葉だろうね。




フリーライターの林智裕さんの呼びかけを紹介したい。

★原発事故後のデマ、
 具体的事例募集のお願い

 https://togetter.com/li/1087850
「メディアが悪い」という「空気感」を作るだけでは、
言わば抗癌剤を全身無差別照射してしまうようなもの。
「癌」を特定しピンポイントで取り除くようなことが、
今後大事になってくるのではないかと思う。

メディアに大きな原因があるのは確か。
だからこそ、デマや印象操作の事例の具体化が不可欠。

(続きはリンク先で)


★なして福島の食は
 さすけねえ(問題ない)のか
 ―原発事故のデマや誤解を考える

 林智裕 / フリーランスライター
 http://synodos.jp/society/16238




■津田和俊@てっぽう撃つでぇ‏ @kaztsuda
 https://twitter.com/kaztsuda/status/838026409226297344
放射能測定もそうなのだけど、
数値一つで他人の人生を変えてしまう
可能性があるのよ。

後から「ごめんなさい間違ってました」では済まされない。
市民測定所が乱立していたころも、
新米の機器入れたばかりのところがおかしな値を発表すると、
とたんに他の測定所のクロスチェックが始まったものだった。




早野龍五先生が紹介していた本

★子どもは40000回質問する
 あなたの人生を創る
 「好奇心」の驚くべき力

 イアン・レズリー (著), 須川綾子 (翻訳)
 
  book41l7c9z9NmL__SX339_BO1,204,203,200_
 https://www.amazon.co.jp/dp/4334962149/

”子どもから老人まで,より良く生きるには
 好奇心が大事,
 旺盛な好奇心には知識量増加が必須,
 と論じて話題になったLeslie著の「Curious」

 その好奇心を突き動かしつづけるのは
 実は「知識」であり、
 知識を得るには「労力」が必要だ。

 また、知識のない好奇心や創造性は失速する”
https://twitter.com/hayano

TVやネットで得た情報は「知識」ではない。
好奇心を持って、自ら調べて、学んで、
考える「労力」を惜しんではいけない。

Twitter情報は短いが、役に立つ!

ここから、どのように好奇心に火を付けるかは
自分次第。


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