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【リオ】小池百合子 東京都知事の着物を賞賛すべき8つの理由。

★【リオ】小池百合子 東京都知事の
 着物を賞賛すべき8つの理由。

 京ごふく二十八(ふたや)
 
http://futaya28.jp/2121/
小池都知事の着物選びや着付けについて、
ネット上で多くの批判が並んでいる様子を見て
非常に驚きました。
なぜならば小池百合子さんのお着物姿、
完璧と言って良いぐらいの
着物選び、コーディネート
だったからです。

小池都知事ほどの着物姿に批判が集まると、
着物初心者の方々には不安も出てくるのではないか
と心配です。

「小池百合子さんほどの
 高そうな着物が批判されるなんて!」

「みんなが批判している内容が理解できないなんて、
 私には着物なんて着られない!」


そんな皆さんのために、
プロの呉服屋としての見解を書いてみます。

(中略)
1.色留袖、3ツ紋という非常に格が高い着物選び。

 まず注目したいのは、
小池都知事が色留袖で3ツ紋を選んでいることです。
色留袖とは上半身は無地ながら裾に豪華な柄があり、
非常に格が高い着物です。
着物の格は
「着物の種類」「紋の数」によって決まります。
まず、ここで着物のルールについて簡単に説明します。

 ◎ルール1.着物の種類

 格が高い順番に列記しますと
黒留袖、色留袖、訪問着、付け下げ、色無地、小紋、
お召し、紬
となります。
振袖は未婚女性の第一礼装で、黒留袖、色留袖に並びます。

 ◎ルール2.紋の数

 着物は同じ種類であっても、紋の数によって
格が変化します。「紋なし、1ツ紋、3ツ紋、5ツ紋」
バージョンがあります。
皆さんにも意外と馴染みがあるのは、結婚式の時に
新郎が着用する「黒の紋付袴」ではないでしょうか。
人生最大と言っても過言でない結婚式というイベントでは、
紋付の中でも最上級の5ツ紋を着用します。
結婚式でお母様が着用する黒留袖も5ツ紋ですね。

 2つのルールを踏まえて考察すると、
色留袖はベストの選択だったと言えるでしょう。
なぜならば黒の留袖を選んだ場合、5ツ紋という格の高さは
問題ないにしても、結婚式のイメージが強すぎますから
今以上にネットで批判されることは間違いありません。
また1ツ紋の訪問着を選んだ場合、華やかさがあって
紋付ですから十分なのですが、
オリンピック閉会式というTPOを考えると
3ツ紋付きの格の高さには見劣りするでしょう。
訪問着に3ツ紋という選択肢もなくはないですが、
それは現代の呉服事情を鑑みると現実的ではありません。
なぜなら訪問着といえども、3ツ紋を入れてしまって
格が高くなり過ぎて着用場所を制限してしまうからです。
近年は訪問着でも、紋なしでお誂え(あつらえ)することが
よくあります。
付け下げではTPOに対して柄の格が低過ぎますし、
色無地を3ツ紋にすることはできますが
見た目に寂しい着物となってしまいオススメできません。

 koike-totiji-mon.png

小さくですが、紋が確認できます。
袖に入っているということは3ツ紋か5ツ紋。
紋が入る場合、背中には必ず1ツ入ります。
また袖に入るならば両袖の後ろに必ず入りまして、
胸元には入っていませんから、3ツ紋ですね。
(中略)

3.着物の柄は「琳派 群鶴図」。

着物のデザインは琳派から採られたモチーフです。
様々な作者がありますが、
呉服業界では長く愛されている図案です。
京都では毎年琳派の着物が染められており、
着物を代表するモチーフと言って差し支えありません。

 また世界の大舞台で着用するならば、
日本を代表するデザインが求められます。

それで言えば、松竹梅や鶴、宝尽くしは
とても日本らしさがあって宜しいものです。
もちろん中国伝来のいわれですが、
故事によれば鶴は1000年を生きるとされる瑞鳥。
古くは「たづ」とも称され、丹頂(たんちょう:頭の赤さ)と
姿形の美しさもあって日本人に愛されて来ました。
また平安時代から江戸時代を通じて
中国伝来の意味合いから、広く日本人にブラッシュアップされて、
現代にまで続く素晴らしいモチーフとも言えます。

(中略)

    rio1608220030-p41.jpg

4.大胆で上品なコーディネートは上級者ならでは。

 この鶴のデザイン、テレビにも非常に映えました。
他の言い方をすれば極めて舞台映えする着物
だったと言えます。
小花など、細かい柄がコチョコチョ染めているような
デザインでは舞台映えがせず、あまり良くなかった
かと思います。
また大胆と言っても全身花柄のド派手な訪問着
というのでは、東京の首長としては相応しくないでしょう。
大胆で世界中の人が見ても素晴らしいと感じさせながら、
日本人の目の肥えた着物好きにも
上品と言わしめる。

そんなコーディネートで臨まれたのはとてもレベルの
高いことだと思います。

(中略)
5.日本の晴れ舞台に着物を選んでくれた

 オリンピックでは世界の人たちだけでなく、
日本人にも注目されています。近年はちょっとしたことで
マスコミに叩かれる風潮がある中、
世界が注目する大舞台に着物で臨んでくださったことは、
一呉服屋として感謝せざるをえません。


 ちょっと話がそれるようですが、
京都ではレンタルの着物が日本人のみならず
海外からの観光客の方に大人気です。

「あんなペラペラの着物を着はって。。。」という陰口も
よく聞きますし意味合いはわかるのですが、
それでもあえて言うならば
「着物を全く着てない京都人、
 特に呉服関係者よりは偉いよ!」
と。
リングで戦っているボクサーと、リングサイドで評論家を
やっている人ぐらい、リスクに対する差があります。

 その点からもこれだけの大舞台で、
小池都知事が着物を選んでくださったことには
呉服屋として有り難い気持ちばかりです。


6.小池都知事の着付けから考える
  「昭和の東京オリンピックと着物」の因縁


 小池百合子都知事のリオでの着付け。
問題なく、素敵だったと思います。
人によって細かい個人的こだわりはあるでしょうけれども、
あの着付けのレベルならば間違いなく及第点以上です。
この項目ではそれ以上に重要な観点で考えてみたい
と思います。
それは着物の世界がルールに固執し過ぎている
ということです。これは私の自省も含みます。

 昭和の東京オリンピック開催が決まった頃、
着付け関連の仕事をする人達から、
「海外の人たちを迎えるにあたって
 日本人の着物の着方はだらしなさ過ぎる。
 はだけたりしていても平気で、
 これでは世界のお客さんを迎えるに
 あたって恥ずかしい」

という意見が起こったそうです。
(インターネットで検索してもこの情報はないですし、
 私も昔の方からの耳学問です。)
そうして、いかにすれば
きちんと着物を着られるのかという技術が高められ、
着付け教室などを通じて現在まで流布されて来ました。
そしていつの間にか、この「綺麗に着る」ということを
突き詰めるばかりになって、着る人たちの快適さや
気持ちがないがしろにされているのです。

確かに現在のきちんとした着付けが私自身も見ていて
美しいとは思うのですが、あまりこの点をうるさく言うことで
着物離れが進んだのも事実と言えます。
何しろ、着物を着たいが最も高いハードルになっているのが
「着付けがわからない、不安」という経済産業省の調査も
あるぐらいです。

(中略)
 しきたりの大切さは私も重々承知のことですが、
「しきたりと、時代に合わせた寛容のバランス」こそ、
着物の世界の大きな課題です。

 この着付けに関するこだわりが
昭和の東京オリンピックに端を発しているのは
興味深いことです。

そして年月が経ち、2020年の東京オリンピックにで、
もうちょっと気楽な着付けもありだよね、
となってくれば嬉しいものです。

(中略)
着物の世界は様々なしきたりがあって、
難しいことも多いもの。
そして呉服屋も着付けの専門家も
それをきちんと守ろうという気持ちが強すぎて、
現在のように着物離れしてしまったという側面は
否めません。
わかる人達だけで守って行こうと。
ただ、そうした方向性では着物を着たいという人達も
増えませんし、「着物生産する職人は若くても60代」という
職人の超高齢化に歯止めをかけることはできません。
私は現場でモノ作りをする人間として
この危機感は募るばかりです。

 昔ながらの着物のしきたりを踏まえて、
これから着物を着ようとする人達に
少しでも気軽に一歩を踏み出してもらう。


 そんな気持ちを持っていると、
小池百合子 東京都知事がリオオリンピックの閉会式で、
素晴らしい着物姿を披露してくださったことには
感謝の気持ちが溢れるばかりです。
皆様にもお読み頂きまして、御礼申し上げます。

(全文はリンク先で)



とても真摯で、解りやすい解説です。
着物のしきたりと、「格」とTPOを踏まえながら
時代によって着付けの変遷があった事は
実に勉強になります。

東京オリンピック開催が決まった頃に
「綺麗に着物を着る」ことに拘ったエピソードは
実に興味深い。



ネット上では一部から
「ちょっと地味すぎない?」「着付けがヘン?」
などと言う意見があったそうです。
着物の着方として
「帯が高すぎる」「後ろが抜けていない」
「衿が詰まりすぎている」
と・・・・
http://allabout.co.jp/gm/gc/465372/

小池知事は、以前
園遊会であの着物をお召しになっていたから
自前の、まさに「勝負着物」でしょうね。

 kimono20130128TTT0700166G3000000koike.jpg

帯の位置は、低すぎれば老けて見え
衿を抜き過ぎれば水商売の女性のように見え
人それぞれに体型も違いますし
年齢によって襟元の着こなしは変わります。
あのハードなスケジュールの中で
パパッと着付けをした事を想像すると
批判されるほどでは無かったと思います。

旗を振る時に、着物の袂をちょいと帯に挟み
腕が丸出しになることを防ぐ辺りの所作は
粋だなと思いました。



こちらは
旧土佐藩15代藩主・山内豊信侯爵の三女で
東伏見宮依仁親王と結婚後、離婚し
秋元興朝子爵と再婚した八重子夫人
 a0287992_232742.jpg

五つ紋の黒留袖という第一礼装ですが
ゆったりとした着付けをなさっています。

こちらは蜂須賀正韶侯爵(旧徳島藩)の妻
筆子夫人(15代将軍徳川慶喜の娘)

 a0287992_0211128.jpg


毎日、起きている間中、着物を着る生活では
快適に着る着付けが優先されて当然。
その中で、半襟をたっぷり見せるお洒落とか
様々な流行の変遷が有りました。


★着物の着方・・・こんなだった・・
 http://blog.goo.ne.jp/tombo624/e/b0f169007a67068ee68f4eb62c002da5







江戸時代には
京都と江戸の大店の奥様同士が
着物対決
をしましてね、
どちらがより豪華で粋な着物を仕立てるかを競って
瓦版で両者の競い合いが詳細に報道され、
庶民がその「着物対決」を楽しんだそうです。
エスカレートし過ぎて、幕府が店を取り潰し処分!
奥様の豪奢な着物の見栄張り競争が
大商家を倒産させてしまったなんて凄いですねぇ。

古くから好まれる伝統柄や 
時代によって変遷する流行柄も
着物はそれらを吸収して発展してきました。

娘の同級生が成人式の時に
「レンタル着物のペラペラ感が嫌だから」と
自分でアルバイトして
大正時代のアンティークの振袖と帯を購入して
(下記のようなお店で)
http://ooedokazuko.ooedo-group.com/furisode/
ショートボブにして大正浪漫っぽく
それはそれは素敵に着こなしていました。

ハードルを上げてしまうよりも
もっと気軽に着物を愉しむことが大切。
自分なりの着こなしでいいじゃないか!
それよりも、
もっともっと、着物を着てお出かけしませう♪

5月に娘と行った京都旅行で見かけた
着物姿で神社仏閣を巡っていた外国人観光客の皆さん
本当に楽しそうでした。
上賀茂神社でお話ししたフランス人の男性は
着物と羽織に、帯にはアンティークの「根付け」と
本格的でした。
なんと、フランスで購入した自前の着物だそうで・・・
とっても小粋でした。

日本の古い神社やお寺で、
着物を着て歩くのが夢だったそうで、
御朱印巡りをしていた私達と意気投合して
4時間くらい、ご一緒しましたけれど
彼の「着物愛」を聞いていると
あまり着物を着なくなってしまった日本人として
残念に思えてなりませんでした。

私の「宝物」の着物は、沖縄の紅型着物。
OL2年目に、着物の展示会で一目惚れして
清水の舞台から飛び降りて、
36回払いローンで、自分で購入したもの。
私も何度も着て、娘達も何度も着て、
昨年、雨に濡らしてしまったので
6年ぶりに洗い張りに出したら
購入時の鮮やかな色に見事に戻って帰ってきた!
着物って、
しっかりメンテナンスして大事に大事にしていると
孫が産まれたら、着て貰えるかも!と期待してしまう。







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Comments 3

つくつくぼうし

関西では、お祝い事の行き帰りか華やかな着物を着た人も、よく見かけるので慶事にピッタリのお着物を選ばれたわ、何を身につけるか知ってらっしゃると思って見ていたので旅館の女将とか銀座のママとか批判してる人達って余り高価なお着物をお召しの方を見かけなくて見慣れていないからではないですか。小池知事は関西出身で芦屋の方です。お洋服も仕事柄殆どスーツ姿ですが凡庸にならないように、似合う物を知ってる方だと思って見ています。

2016-08-25 (Thu) 22:46 | EDIT | REPLY |   

小池都知事をまもろう!

園遊式の小池さん、すごい美人。

スタイルが良くて、腰が高いので、帯の位置が高いのです。
足も長く洋服も着物も似合いますね。

それにしても日本を愛する小池さん、ますますファンになりました。

内田ドンやその子分、都議員など大人げない陰湿ないじめが始まったようです。都民はしっかり小池さんやその応援に来た議員を守りましょう、。
都民が選んだ人をないがしろにする人々は、都民をないがしろにすることです。しっかり名を覚え来年にはそういう人は落としましょう。

2016-08-25 (Thu) 22:50 | EDIT | REPLY |   

あや

Re: 同感です

> 関西では、お祝い事の行き帰りか華やかな着物を着た人も、
 よく見かけるので慶事にピッタリのお着物を選ばれたわ

先日駅前でお祝い事のお帰りのご夫婦でしょうか
60歳代後半位の奥様が、
それはそれは見事な色留袖をお召しになっていて
はしたないのですが、ついつい見惚れてしまって
じ~っと、うっとりと見続けてしまいましたwww
品の良いお着物は人を魅了する力がありますが
それを着こなせるだけの品格が必要となりますね。
美しい芸術品を着こなす器が必要なのです。
あの式典が、小池都知事で本当に良かったと
心から思います。

2016-08-25 (Thu) 23:54 | EDIT | REPLY |   

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